医療を明日につなげる
貴重な社会資源である医療を明日につなげるには、持続可能な仕組みが不可欠です。私たちは、斬新な発想で仕組みのイノベーションを実現し、これまで以上に社会ニーズに即した新たな医療・介護を作り出したいと願っています。
企業理念
CORPORATE PHILOSOPHY
仕組みのイノベーションによる
地域医療の強化・再生
国民皆保険制度がある日本では、誰もが少ない自己負担で質の高い医療を受けることができます。これによって日本は世界トップクラスの長寿国となりました。しかし、国民皆保険制度の屋台骨は揺らいでいます。医療費は年々増大して国の財政を圧迫しています。地域医療の現状に目を向けると、人口減少・少子高齢化、病院から在宅へと療養の場を移す政策などが重なり、構造的な経営不振や慢性的な医師不足に苦しむ病院が少なくありません。
一方で、医療技術は日々進化を続けています。個々に適した医療を行うテーラーメイド医療、標的に特異的な効果を発揮する抗体医薬品などが臨床応用されるようになりました。
これからも革新的な進歩を遂げるであろう“未来医療”。その恩恵を地域住民がいつまでも享受できるようにするには、どのような仕組みづくりが必要だろうか――。
「株式会社 明日の医療」は、こうした日本の医療が直面する課題に着目。仕組みのイノベーションを実践して課題解決の一助となるべく、株式会社アンビスホールディングスの連結子会社として2020年3月に創業しました。
アンビスホールディングス・グループは、これまでも仕組みのイノベーションを実践してきました。療養先が見つからず“医療ケア難民”となりやすい方々の受け入れに特化した施設「医心館」を全国に展開し、急拡大しています。
株式会社 明日の医療は、医心館事業で培った経験・ノウハウを活用しながら、総合的な支援により病院経営の再生、ひいては地域医療の強化・再生を目指します。当社は、医療業界において斬新な仕組みを提案し、実践し続ける開拓者でありたいと考えています。
アンビスホールディングス・グループの医心館事業
医心館は、医療ケア依存度が高い慢性期・終末期の方々の受け入れに特化した医療施設型ホスピスです。看護師や介護士を手厚く配置し、24時間365日のきめ細やかな医療・看護ケアを提供しています。
症状の比較的安定した慢性期・終末期の患者さんは、看護師が十分にケアを提供していれば、医師が施設に常駐して1日中管理する必要がないケースも少なくありません。そこで慢性期・終末期の病院病床から医師機能をアウトソーシングし、“在宅型の病床”として機能させるという発想で医心館の第1号施設を創設しました。
医心館は、医療ケア依存度が高い方々の療養を支える“在宅医療のプラットフォーム”としての役割を果たしており、施設数は順調に伸び続けています。一般には事業が取り組まれにくい医療過疎地への展開も積極的に行い、医心館の開設とともに在宅医療の基盤づくりに努めて、地域医療の関係者から高い評価をいただいています。